自然に恵まれた食材の宝庫
ちょうど良い田舎暮らしを
五感で満喫！

地域おこし協力隊として、2016年に山口市佐山に移住してきました。「ふるさと納税を活用した市内産品の振興」をテーマに3年間活動した後、築100年の古民家を改装して、小さなフランス料理店をオープンしました。山口県産の食材や自家農園で育てたハーブや野菜を積極的に取り入れて、この土地でしか味わえない料理を提供しています。また、現在は宿泊施設を併設するための準備を進めています。

私が感じる山口市の魅力は“ちょうど良い田舎感”です。海も山もあり、食材のバリエーションも豊富。料理人としては申し分のない環境だと思っています。特に、僕の住む山口市南部は、新幹線が停車するJR新山口駅、山口宇部空港、山陽自動車道のインターチェンジまで、いずれも車で20分圏内にある利便性の高いエリアです。普段は畑仕事と料理をしながら田舎暮らしを満喫していますが、仕事や観光で遠方に行くことも多いのでとても助かっています。魅力をあげればきりがないのですが、その中でもとりわけ僕が気に入っているスポットを3つご紹介したいと思います。

1つ目は、天然温泉を楽しめる「海眺の宿 あいお荘」です。宿泊はもちろん日帰り入浴も人気のスポットです。ここのサウナや露天風呂、大浴場は、瀬戸内海が一望できる高台にあるので、開放感たっぷり。リフレッシュしたいときやレシピを考えるときにここのサウナをよく利用しています。僕が利用するのは平日の昼間。人が混み合わない穴場的な場所として気に入っています。また、秋穂は「養殖車海老発祥の地」といわれているので、レストランで活き車海老を食べるのもオススメです。

2つ目は、広大な敷地面積を誇る「山口きらら博記念公園」です。各種スポーツ大会や中国地方最大規模の野外音楽フェスなどのイベントが開催されるなど、休みの日には県内外の多くの人で賑わいます。海が近く、芝や遊歩道もきれいに整備されているので、散歩やヨガをしたり、お弁当を持って子どもたちとピクニックに出かけたり、公園内にあるカフェでコーヒーを飲んだりと、思い思いに過ごしています。家族や友達と休日をのんびりと過ごすのにはとても良い場所だと思うので、イベントが開催されていないときにもぜひ足を運んでみてほしいです。

最後にご紹介するのは、秋穂二島にある「杵崎（きさき）の里」です。黒毛和牛の飼育や柑橘の栽培をメインにされている農業組合法人で、広い敷地を犬のように走り回る、迫力いっぱいの黒毛和牛の姿を見ることができます。ここに野島さんというとてもユニークで楽しいおっちゃんがいて（笑）、生活の知恵や農業、畜産のことなどでわからないことがあったら、いつも相談をさせていただいています。杵崎の里では、農業体験や放牧地・農場の見学なども受付しているので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

山口市は山口県のほぼ中心に位置しているため、市内観光はもちろん山口県全体の観光としても起点になる場所だと思います。いらした際には、美味しい料理を味わって、素晴らしい景色に癒されて、山口市の魅力をぜひ五感で感じてください！