Yamaguchi Navigator[やまぐちナビゲーター]

山口市にゆかりのある方々のイチオシを紹介する「Yamaguchi Navigator」。アート的視点を交えながら、お気に入りのスポットや行きつけのお店など、地域の隠れた魅力を思い入れたっぷりに語ります。これを見れば、お決まりの観光とは一味違った旅の楽しみ方ができること間違いなし!ぜひ山口市を訪れるときの参考にしてみてください。

Navigator 011 ぺこぱさん(お笑いコンビ)

自然や歴史、温泉、グルメ…
“ぶちええところ”が
詰まった宝の山!!

冠レギュラー番組のロケで、
月に一度は山口県を訪れているというぺこぱのお二人。
山口市で見つけたお気に入りのスポットや
印象に残ったことなど、お話をうかがいました。

画像:ナビゲーター近影
シュウペイ
1987年、神奈川県横浜市生まれ。幼稚園からサッカーをはじめ、高校生のときには全国高校サッカー選手権大会に神奈川県代表として出場経験あり。20歳のときに、アルバイト先で松陰寺に誘われてお笑いの道に進む。人差し指をクロスさせるシュウペイポーズがトレードマーク。
松陰寺 太勇(しょういんじ・たいゆう)
1983年、山口県光市生まれ。山口ふるさと大使。高校卒業後、大阪の音楽専門学校に進学。卒業後、プロミュージシャンを目指して上京。アルバイト先でシュウペイと出会いコンビを結成。2019年の「M-1グランプリ」でポジティブツッコミが高く評価され、ブレイクを果たす。

https://www.sunmusic-gp.co.jp/talent/pekopa/

山口には多彩な見どころが
盛りだくさん!

シュウペイ僕は、横浜育ちのバリバリのシティーボーイなので(笑)、海や山に触れられるのは祖母の家に行ったときだけ。その点、山口県は豊かな自然に恵まれているから羨ましい限りです。ほかにも歴史や温泉、グルメなど、観光や遊びの要素がすべて詰まっている! 山口のみなさんは口を揃えて「何もない」って言われるのですが、僕にとっては宝の山に見えます。

松陰寺 太勇(以下、松陰寺)僕は山口県光市で生まれ育ちました。地元には多彩な娯楽や刺激的なイベントが少なかったので、高校を卒業したらすぐに都会に行きたいと考えていました。でも離れてみると、当時はわからなかった良いところがたくさんあることに気がつきました。帰ってくると「もう東京に戻らなくていいや」と思ってしまいそうになるくらい、とても心が落ち着きます。

シュウペイロケで県内各地をまわると、みなさん手を振ってくれるのでとても嬉しくなります。でも、近づいていくと「いいです〜無理〜」と逃げられてしまう(笑)。心の底では嬉しいと思っているけれど、感情を前面に出さない。そんなシャイで控えめなところが山口県民らしさなのかなって感じています。

歴史・文化に触れられる
おすすめスポット

松陰寺山口県のほぼ真ん中に位置する山口市には見どころがたくさんあります。まず、歴史好きな私がおすすめしたいのが「山口市菜香亭(やまぐちしさいこうてい)」です。ここは、かつて政治家や文人らに親しまれていた料亭を移築復元したもので、歴史の教科書に取り上げてほしいくらい貴重な品がたくさん残されています。なかでも驚いたのが、井上馨や伊藤博文、佐藤栄作など、歴史に名を刻んだ26人の直筆の書が掲げられている100畳の大広間です。全国的にみても貴重な書がここまで揃っている施設は珍しいのではないでしょうか。歴代総理たちが語り合ったこの場所で、仰向けになってぺこぱの将来について考えてみましたが、良いアイデアはまったく浮かばなかったですね(笑)。

シュウペイ僕が印象に残っているのは「松田屋ホテル」です。現在、家族風呂として利用されている「維新の湯」の浴槽は、高杉晋作や坂本龍馬など、維新の志士も利用していたそうです。こうした歴史的な遺産がきれいな状態で残っていることに驚きました。

松陰寺「山口県政資料館(旧山口県庁舎)」にも行きました。西洋と日本の建築様式が融合した建物で、とても重厚感がありましたね。特別に玄関ポーチの上のバルコニーに出させてもらって、覇者になった気分を味わいました(笑)。ここから商店街へと続くパークロードの並木もきれいでしたね。道路沿いには博物館や美術館、図書館などの文化施設が集まっているので、散策をするのにぴったりだと思います。

シュウペイ僕がフランシスコ・サビエルのモノマネを始めたのは、「山口サビエル記念聖堂」を訪れたことがきっかけです(笑)。ステンドグラスがとてもきれいで、アーティスティックな空間でした。

画像:山口市菜香亭の広間
山口市菜香亭

ぶちうまい!
ご当地グルメが目白押し!

シュウペイ山口市はまちグルメも豊富ですよね。僕のイチオシは洋食の名店「キッチンあさくら」のタンシチューです。歯を使わなくても食べられるくらい、めちゃくちゃ柔らかくてビックリしました。今までで食べたタンシチューのなかでダントツの美味しさです。
「レストランシェフ」のスペシャルオムライスも食べてもらいたいですね。ここのオムライスは、チキンライスと卵を混ぜてフライパンで焼き上げるオリジナルスタイル。デミグラスソースとの相性も抜群で、ぺろりとたいらげてしまいました。

松陰寺手土産におすすめしたいのが「山陰堂」の「名菓舌鼓」です。白餡を求肥で包んだ上品な和菓子なのですが、まるで赤ちゃんのほっぺたみたいな柔らかさでした。

シュウペイ僕のおすすめは「林檎の樹らら」のアップルパイです。一口食べればガツンとくる、パンチの効いたりんごの美味しさが忘れられません。今まで食べたアップルパイの中で圧倒的ナンバーワンですね。何度も取り寄せては共演する方々に差し入れをしています。

知っちょる?
山口の風習・方言あれこれ

シュウペイ山口の風習で驚いたのは餅まきです。週末になると県内どこかしらで餅まきのイベントが行われています。テレビでイベント情報と併せて餅まき情報が流れるのは山口だけだと思います。あと、戸惑ったのが方言。最初の頃は「すいばり(とげ)」とか「へり(端)」とか、全くわかりませんでした(笑)。

松陰寺ほかにも「たわん(届かない)」とか「よいよ(本当に、全く)」とか。シュウペイは最初の頃「よいよ(本当に)」のことを「よいよいよ〜」って言ってたもんね(笑)。やっぱり方言じゃないと感情まで伝えられないことってあるような気がします。例えば、標準語で「もう、無茶苦茶だ!」と言うよりも、「はぁ、わやじゃ〜」と言った方が、絶望感がより漂っている感じがするような気がしませんか?

松陰寺イントネーションも独特です。例えば「やまぐち」の発音。「山口県」や「山口市」と言うときには、標準語と同じ第二音にアクセントがくるのですが、「山口」と単体で言うときには、第一音にアクセントを置いて発音をします。ぜひこの違いを体感して、山口旅行の土産話にしてもらえたらと思います。

シュウペイ時間の流れがのんびりしているから、忙しい都会を離れたいとき、心と体を休めたいとき、山口はマジでおすすめです!湯田温泉には足湯もあるので、ぜひ気軽に足を運んでもらいたいです。まずは一度、おいでませ山口へ!

関連施設

山口市菜香亭

明治10年の創業から120年間親しまれてきた料亭「祇園菜香亭」を移築・復元した施設。名付け親である井上馨のほか、多くの政治家や文士などをもてなす迎賓館として広く親しまれた。大広間や展示室の観覧が可能。着物や幕末志士体験、抹茶、レンタサイクル、人力車などのサービスも提供(要予約)。

  • 開館時間:9:00〜17:00
  • 休館日:火曜日、年末年始
  • 観覧料:大人100円、小人50円
  • https://saikoutei.jp/
画像:施設外観

キッチンあさくら

湯田温泉街の大通りから一筋入った所にある洋食店。家庭的な温もりのある雰囲気のなか、タンシチュー、ビーフステーキ、ハンバーグステーキ、クリームコロッケなどの王道の洋食メニューが味わえる。メイン2品が日替わりで楽しめるあさくらセットは数量限定。持ち帰りできるメニューもあり。

  • 営業時間:11:30〜13:30(LO) 17:30〜19:30(LO)
  • 不定休
画像:施設外観

レストランシェフ

パークロード沿いにある洋食店。名物メニューのチキンライスと卵を混ぜて焼いたスペシャルオムライスは、6日間煮込んだ自家製デミグラスソースとのバランスも絶妙。メインが選べるお手頃価格のランチも人気。オーナーがバイク好きで有名で、県内外から多くのバイカーも足繁く通う。

  • 営業時間:11:00〜19:00(LO)
  • 定休日:月曜日
画像:施設外観

山陰堂 本店

明治16年創業の老舗和菓子店。山口市の銘菓として知られる「名菓舌鼓」は、当初は「舌鼓」と呼ばれていたが、時の総理大臣・寺内正毅の助言により「名菓」を冠した。中に入っている白餡は北海道産の大手亡豆を使用。材料や製法は創業当初からほとんど変わらず、一つひとつ手作業を守り続けている。

  • 営業時間:9:00〜18:00
  • 定休日:元旦のみ
画像:施設外観

林檎の樹らら

りんご農園が営む菓子工房。りんごそのものの美味しさがダイレクトに伝わるアップルパイが一番人気。そのほかにもカスタードクリーム入りのきららパイ、クリームチーズアップルパイ、りんごを使ったパウンドケーキ、ジュース、ドレッシングなどを販売している。

画像:施設外観

特別特集

  1. ぺこぱ
  2. 青山倫子
  3. 松村 邦洋

ページ上部へ戻る