Yamaguchi Navigator[やまぐちナビゲーター]

山口市にゆかりのある方々のイチオシを紹介する「Yamaguchi Navigator」。アート的視点を交えながら、お気に入りのスポットや行きつけのお店など、地域の隠れた魅力を思い入れたっぷりに語ります。これを見れば、お決まりの観光とは一味違った旅の楽しみ方ができること間違いなし!ぜひ山口市を訪れるときの参考にしてみてください。

りおた りおたさん(イラストレーター)

知れば知るほど
好きになる!
アーティストに優しい
懐の深いまち

画像:ナビゲーター近影
りおた

全国を飛び回りながら、プロ野球チームやサッカーチームの広報物や公式グッズなどのデザインを手掛けています。活動の拠点にしている山口市には、ギャラリーや劇場、図書館などが一体となった山口情報芸術センター[YCAM]や美術館といった文化施設が多いせいか、芸術への理解が深く、アーティストが非常に活動しやすい印象があります。その背景には、室町時代に大内氏の庇護のもとで活躍した水墨画の大家、雪舟の影響が少なからずあるのではないかと思っています。

さらに、国宝瑠璃光寺五重塔、常栄寺雪舟庭、山口サビエル記念聖堂といった歴史的建造物、風情ある大殿大路や湯田温泉街、お洒落で個性的なお店もある山口市中心商店街など、たくさんの魅力であふれています。今回はその中からおすすめスポットを3つご紹介したいと思います。

一つめは、山口県をホームタウンとするプロサッカークラブ「レノファ山口FC」のアンテナショップのシャッターアートです。大変光栄なことに、こちらのデザインを担当させていただきました。チームマスコットのレノ丸や、勝利後のラインダンスを踊る選手、観客席のサポーターなど、試合当日のさまざまな場面を、縦2.5メートル、横4メートルのシャッターに描きました。スタジアムの高揚感を感じられるデザインにすることで、少しでも多くの方々にレノファ山口FCに興味を持ってもらいたい、まちを活性化する一端を担いたいとの思いを込めました。この前を通るたびに、今でも幸せな気持ちでいっぱいになります。

二つ目は、湯田温泉街にあるカープ居酒屋「紅の豚」です。店内には、現役選手から伝説の選手まで、さまざまな写真や記事が所狭しと貼られていて、いつ行ってもスタジアムを訪れたかのように気持ちが高まります。カープファンだけでなく、他球団ファンもオールOKな寛容さも魅力のひとつ。大将の愉快な人柄もあって、いつも夜遅くまでカウンター席は個性的な常連客で賑っています。この空間で、たわいもない話で盛り上がりながら、スケッチブックにペンを走らせるのが、僕にとっての大きな癒しです。

最後は、2023年春にリニューアルオープンしたばかりのゲストハウス「紅花舎」です。中心部からほんの少し足を延ばすだけで、非日常に没入できる大自然いっぱいの魅力的な立地にあります。オススメは、全国のサウナーにも認知されつつある、薪ストーブを熱源にした本格的なロウリュサウナ。外気浴テラスには、近隣の天然水を活かした水質抜群の水風呂もあります。カウンターテーブルのあるカフェも独創的。ゆっくりとした時間を堪能することができます。この場所で絵を描くと、とんでもなくはかどります!

 山口市は、多くの歴史的スポットと豊かな自然がある、静かで落ち着いた雰囲気の街です。ぜひ一度訪れて、その魅力に触れてみてほしいと思います!

関連施設

レノファ山口FCアンテナショップ

画像:施設外観

紅の豚

画像:施設外観

紅花舎(こうかしゃ)

画像:施設外観

特別特集

  1. 青山倫子
  2. 松村 邦洋

ページ上部へ戻る